ニチゴコラム用 原稿(最終回)

一般雑誌(新聞)にヘアスタイルの話を搭載することの難しさを実感しました。
伝えたいことが次から次へと出てきて、なかなかまとまりにくく、また、ビジュアルで伝えることができることを言葉にしなくてはならなかったり、文字数も制限があったり、専門用語を使えなかったりと・・・・でも、こうやって文字にしてみると、自分の伝えたいことや考えがまとまってきて、明確になり、とてもよい勉強になったことは、間違いないです。また、このような機会がありましたら、やってみたいと言う気持ちになっています。

これまでの6回にわたったコラムを、改めてまとめ直してみたいと思っています。それがうまく出来上がったら、日本のお客様にも改めてみていただければと思います。


このコラムを通して「私のヘアスタイル」を見つけられましたか?短い期間ですので、伝えられることも限られ、また、文章でヘアスタイルを伝える難しさもあり、どこまで参考になったか不安です。
今月で、最後となりますので振り返りも含め、もう一度「私のヘアスタイル探し」の基本をおさらいしましょう。ヘアスタイルを決める要素は「出発地である自分の顔かたちの特徴」と「目的地であるなりたいスタイル」です。
自分の顔の特徴は、結構、皆さんしっかり把握されていますので心配はありませんが、控えめな日本人はどうしても欠点を隠すことばかりに気がいってしまい、自分のよさをもっと引き出すことを忘れがちですので、もっと自分の好きなところをアピールできるスタイルを探しましょう。
ましてや、どうしても目的地である「なりたいスタイル」を明確にイメージするのは苦手なようですので、どのようにイメージすればよいか。そして、実際、技術を提供してくれる美容師にうまく伝えるかのヒントをお教えしましょう。
 まず、「なりたいスタイル」のイメージに一番影響を与えるものは流行(トレンド・モード)ですよね?流行の生まれるところ、それはファッションショーと言っても過言ではありません。トップクラスのファッションデザイナーが全精力をそそぎ、次なるシーズンの生き残りをかけた戦いの舞台。そこは、トップモデルやメイクアップアーティスト・ヘアデザイナーが活躍する場で、メイクやヘアの最先端が生まれる場所でもあります。世界の4大ファッションショー(パリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨーク)を見れば、最先端のモードだけでなくヘアメイクの最先端も見ることができます。大好きなブランドのファッションショーを雑誌やテレビで見かけたときは、洋服とヘアメイクのバランスを必ずチェックしてください。
絶対に髪型を他のファッションと切り離して考えないこと。イメージに統一感がないと貴方らしさは生まれてきません。
そして、イメージからキーワードを拾っていくのです。「かわいい」「やわらかい」「はなやか」などなど、あればあるほど良いし、ランクをつけてみるのも良いでしょう。
それでも、まだ明確にならない人は、下記の「私のヘアスタイルオーダーシート」に記入してお気に入りの美容室に飛び込んでください。きっと貴方のパートナーである美容師さんが貴方と一緒に最高のヘアスタイルを見つけるお手伝いをしてくれることでしょう。
私のヘアスタイルオーダーシート
私の顔の好きな部分 は?
私の顔の好きじゃない部分は?
ファッションの参考にする雑誌は?
ファッションの参考になるタレントは?
見られたい姿は?
     (大人っぽく 子供っぽく)
(シャープに やわらかく)
彼に言ってもらいたい言葉は?



最後になりましたが、真正面からのヘアスタイルだけでなく、斜め40度くらいからのヘアスタイル、メイクを必ずチェックする習慣を付けてください。この斜めから見たヘアメイクを素敵に作ることができたら、貴方はトップクラスのファッションリーダーです。なぜかって?貴方を真正面から見て評する人は、ほとんどいません。たいていの人が貴方の少し横顔を見て「素敵な人だな」と思うのです。