ニチゴコラム その5

早いもので、日豪プレスにコラムを書き始めて4回目となりました。実は、5回目の原稿は提出してあるのですが・・・
今回は、「前髪カット」に関してですが、当初の原稿は、もっと詳しく書いてありましたのを、このように誰にでもわかるように編集していただいたしだいです。
その原稿も、後日、ここのブログに載せたいと思います。


私に似合うヘア・スタイル探し
第4回 自分で前髪を切る―成功の秘訣―
プロの美容師がヘア・スタイルの探し方をアドバイス ! 今月は失敗しない前髪の切り方について。
多くの人が「自分で前髪を切ったら、思いのほか短くなりすぎて大失敗をした」という経験をお持ちなのでは ? ほんの1、2ミリの差で、顔の印象を大幅に変えてしまう大事な前髪こそ、本当は美容室でプロにカットしてもらうのが一番お勧め…と言いたいところですが、子育てに奮闘するお母さんや働く女性にとって、前髪だけのために美容院へ行くのはなかなか難しい場合も多いことでしょう。そこで今回は、前髪が伸びてきて切りたいけど、美容院へ行く時間がないという人のために、ちょっとした応急処置の前髪カット方をお教えします。

まず前髪の原理を理解する
 短くなり過ぎてしまうのは前髪の生え方と重みに関係があります。前髪は前に向かって生えています。それが髪の毛の重さで下に落ちているのです。ですから、長さを切れば自動的に重さも減り、その分髪は上に浮いてしまいます。つまり、1センチ切ったからといって、1センチだけ短くなるわけではなく、浮く分がさらに短くなってしまうということなのです。

前髪カットを成功させる4つの鍵
 髪を実際に切る前に、以下のことを念頭に入れましょう。
① 髪を濡らして切るのはNG ― 水を含んだ髪は重さが増して長くなっているため、それを基本にカットをしてしまうと、乾いた時たいへんなことに ! 必ず(仕上がりを想像しやすい)乾いた状態でカットすること。
② 生え際から1、2センチだけをカット ― 切る前髪の範囲を決める時、奥行きを深く取ってしまうと後で手に負えなくなる。厚い前髪がトレンドだが、このような応急処置では、生え際から1、2センチだけを取り分けカットすること。
③ 時間に余裕のある時にカットをする ― 常に鏡でチェックしながら、ゆっくりと少しずつ切るのがポイント。時間に追われて焦ったりすると必ず失敗する。
④ よく切れるはさみを使う ― よく切れないはさみでは、例えプロであっても上手に切ることは困難。また、髪を傷める原因にもなる。

応急処置の前髪カット方
 さぁ、どこからハサミを入れましょうか ? どうしても端っこから切り始めてしまいがちですが、実はそれは大きな失敗の元です。前髪の真ん中(鼻の上)からハサミを入れてみてください。その時くれぐれも、自然に落ちる毛先の位置がずれないように注意してください。一度に広範囲を切ろうとするのは禁物。あくまでも少しずつ、ゆっくりです。まず真ん中の一束を理想の長さに切ったら、次はそれに繋げて目の上の一束をカット。そして次に端の一束をカット…と、切るポイントを数箇所に分け、そのポイントどうしを繋ぎ合わせて切っていきましょう。前髪のラインが真っ直ぐになってしまうのを避けたいという人は、はさみを縦に入れるイメージで切ってみましょう。